佐々木隆仁が語る過去と未来8

ソフトウェアベンダーとして、ようやく軌道に(1999年~)

AOSBOXの販売開始(2012年~)

その後、世の中にはクラウドが普及してきます。そこで、AOSBOXというクラウドバックアップシステムをリリースしました。自動ですべてのデータがクラウドに上がります。これを使うことで、データを失う人はもっと減るでしょう。最初は、パソコンをターゲットにしていました。しかし、だんだんスマートフォンが普及してきました。しかし、スマートフォンのデータをバックアップしていない人はかなりおられます。たとえば、ある方は、スマートフォンで写真をたくさん撮っていました。でも、写真データを飛ばしてしまい、弊社にこられました。バックアップを取っていれば、必要のないことです。

スマートフォンのバックアップは、非常に脆弱で、ちゃんと取っていない人が多いです。AOSBOXも、最初はパソコンを対象にしていました。しかし、スマートフォンも対象にしたクラウドバック必要だということで、領域を拡大していきました。AOSBOXはフルバックアップなので、使ってもらうと絶対にデータを失うことはないことが非常によい点です。しかし、フルバックアップなので、必ずお金をもらわないとできないんです。無料サービスでは、すべてのデータをクラウドに上げていくという仕組みを採用する限り、非常に難しいのです。どうしても有料のサービスになってしまいます。

有料のサービスは、会員数が、本当に少しずつしか伸びていきません。ある程度増えていっても、そのうち解約する人がでてくると、一気に会員を増やしていくことができないのです。こつこつと数を増やしていくしかありません。このあたりが、とても大変なところです。しかし、最初にデータ復旧サービスを提供していたので、NECさんのクラウドバックアップサービスに採用されて、その延長線でBIGLOBEにも採用されました。そして、so-netさん、NIFTYさん、ヤマダ電機さんのデータ復旧サービスをやっていたこともあり、ヤマダ電機さんにも採用されました。さらにUQさんに採用され、徐々に会員数を伸ばしていきました。時間はかかりましたが、60万人のお客様のデータをクラウドに預かるというサービスができるようになりました。

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