佐々木隆仁が語る過去と未来10

平成から令和へ

平成、失われた30年を振り返る

我々がお付き合いしているメーカーさんなどで、売上が伸びなくなり、利益がでなくなって、あるいは不祥事が起き、倒産しそうになったり、倒産したメーカーさんもありました。事実、そういった会社をたくさん見てきました。我々は、どこで間違えたのかなといった、もう少しマクロ的な視点も必要であると思います。それが、失われた30年という平成時代をもう一度振り返ってみないといけないことかと思います。我々がやってきたことは、小さなベンチャービジネスの小さな成功事例にすぎないかもしれません。もう少しマクロ的に考えると、そこから学べることもあるのではないかと思います。

たとえば、AOSBOXを販売しながらすごく感じたのは、その当時、ガラケーを作っていたメーカーさんにAOSBOXを提案をしていました。しかし、ガラケーを作っているメーカーがどんどん減っていったのです。だから、営業先がどんどんなくなっていくんです。結果、今、スマートフォンの世界を支配しているのは、GoogleとAppleの世界です。それに対して、ハードウェアを作っている人たちとよく話をしたのですが、デザインとか、機能とか、ハード的なことが中心になっています。パソコンを作っている人たちは、薄いとか、軽いとか、映像が綺麗とか、デザインがよいとか、そういったことがポイントになっています。でも、パソコンやスマートフォンにとって大事なのはそこなのかな、という疑問があります。もう少し違う視点から考える必要があるのではないかと思います。

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