佐々木隆仁が語る過去と未来18

リーガルテック、秘史

令和時代に日本が成功するために

我々はキーワードとして、これから先、令和の時代に、日本が成功するためのキーワードを、ICBM-5BAAでまとめています。IはIoTです。センサー繋がり、いろいろなデータが集まり、どう活用していくかになります。Cはクラウドです。Bはビッグデータです。Mはモバイルです。5は5Gです。それ以外にも、ブロックチェーンやAPIやAIがあります。これらは新しい技術なので、いかに使いこなすかによって、まったく新しいサービスが生み出せる可能性があります。まさに、非常に大きな時代の変革期に突入したので、日本はこの成長できなかった30年から、再び成長軌道に入れるような大きなチャンスを迎えていると思います。

もちろん、日本という国だけを考えていては無理です。グローバルの中での日本という立ち位置を考えながら、そのなかで何ができるかをうまく考えていけば、大きなビジネスチャンスがあると思っています。

しかし、今までの考え方の延長線では、だめだと思います。やはり、反省するところは反省しないといけません。たとえば、我々はクラウドバックアップをやっていますが、何のためにやっているかわかっていただきたいと思っています。データが消えたお客様を助けるためにやっています。では、なぜデータは消えてしまうのでしょうか。販売されたハードウェアが壊れるからなんです。あるいはソフトウェアに不具合があって、データが消えてしまうからなんです。

したがって、それを放置してはいけないのです。売っている人たちの責任なんです。あくまでもモノを作っている人たちの責任なんです。それをどうやって救済する仕組みを作るか、きちんと作るというお客様のニーズを捉えたうえで、やっていくということから生まれたのが、データ復旧サービスであり、データ復元ソフトであり、クラウドバックアップなんです。それをちゃんと踏まえたうえで、その先の新しいサービスをどのように作っていくかを考えると、データが中心になります。今は、データ駆動社会とか、ビッグデータの時代とかいわれています。しかし、使えるデータを使える形でどのくらい蓄積できるかという視点から、データ主導のものの考え方で、ビジネスを構築していくということを、うまくやれないと、勝てないし、成功できないと思います。

ハードウェア中心の考え方を捨てて、データ中心という考え方に。どこまで考え方を変えて、そのうえで、新しいビジネスチャンスをどう掴むかができるかできないかが、大きな転換ポイントになっていると思います。それが、できたらいいと強く思います。実際、今やりながら感じていることでもあります。

『リーガルテック株式会社 沿革』に戻る 〉