佐々木隆仁が語る過去と未来13

平成から令和へ

昭和、平成、そして令和へ(2019年~)

失われた30年=平成の時代が終わるなかで、いろいろなハードウェアを作っていた優秀な企業は、苦しい時代であったのではないかと思います。我々にとっても、ソフトウェアとサービスのビジネスをやってきました。しかし、我々のソフトウェアやサービスを採用してもらおうとしても、採用する側、つまりメーカーがハードウェアを作ることをやめてしまいます。となると、ビジネス的には、大きくなりません。

そのようなことがあって、なんとか60万人の会員数まできたのですが、ここから先、令和の時代になって、もう1回チャンスがあるかと思っています。日本がここで方向転換をするかどうかが、とても重要であると思います。平成の前の昭和の時代はどうであったかというと、製造業で成功した歴史です。日本はいいモノを作り、安く売って成功できました。いいモノをどんどん作って、成功できるという成功体験を持ちました。それが昭和の時代です。

平成が始まって、モノ作りではなくて、コンピュータやITとか、インターネットなどが登場していくなかで、モノ作りの頂点に立った人は、どんどんダメになっていきました。それが平成の時代です。

では、令和の時代は、また再び、違う価値観と基準で大きなビジネスチャンスが生まれるところが、とてもおもしろいことだと思います。過去、平成に起こったことをもう一度反省して、どこで間違えたのか、どうすればよかったのか、といったことを考え直すのは重要だと思います。我々がやってきたことは、小さなことなのかもしれませんが、そういったことへの何かのヒントが、あるのではないかと思っています。

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